飛行機を待つまでの時間に落ち着いてブログでも書こうと思い、ホテルの近くにあったルノアールに立ち寄る。
入店してしばらくすると、男性2人組の客が隣のテーブルに着席した。水とおしぼりが届くや否や、片方が何やらカプセルの入ったボトルを鞄から取り出した。じゃらじゃらとした音が店内に響く。
なんだと思うと、男がいきなりそのサプリメント(?)に関する説明を熱心にはじめた。
聞こえてきたキーワードは下記のようなものだ。
- 胃腸から吸収
- 筋肉への刺激
- 国が指定
- 催淫剤
- ダイエット
- 投資家さんの温度感
- 月4万
- 年払いで40万
- 保証人
- パーソナルトレーナーより安い
役満である。
これがルノアールというものか。都市伝説を目の当たりにして思わず興奮してしまう。
説明を聞く男もやや前のめり気味だ。国が指定するわけないやろ。
さらに時間が経つと増援が一人到着し、挨拶もそこそこに商品の説明に戻る。
このままだと彼が落とされてしまう……!と危機感を覚え始めた時、今度は勧誘を受けていたと思っていた方の男が急に饒舌になり、別のプロジェクトの話をはじめ出した。
これはどうやら、新しい商材の売り方について若手メンバーに説明していたということだったらしい。教育の現場である。
若い男からは、商材のキャッチコピーや説明文章を ChatGPT に出力させることでよりバリエーション豊かに説明資料を作り、ターゲットの属性ごとに細かく使い分けようといった旨の提案があがっている。
文章はいいがデザインはどうするのだという指摘に対し、GPT4-o の機能を紹介している。
最終的には4人になり、売上と進捗を報告し合うミーティングに発展した。よく見ると全員がツーブロックでよく日焼けしている。
これがルノアールというものか。