yoshiakist

仮面なんて被りたくないんですけど

沖縄に移住してあっという間に1年が経ち、会社の年度も変わった。

今月からは、少人数のチームとはいえマネージャー職を任ぜられることにもなった。
これまで開発のリーダーを任されることはあったが、具体的な役職として任命されるのは実は初めてである。

このまま徒手空拳というわけにもいかないなと思い、相応の知識をインストールするべく『リーダーの仮面』を読んでみた。
たまたま立ち寄った書店では「いま話題のビジネス書ランキング」コーナーの第10位の棚に鎮座していた。
せっかくこの新しいブログサイトで話題にするにはなんとも面白味のない本であるが、読んだばかりなので仕方がない。

それでこの本、私の性格とは真逆のことばかりが書いてある。
せっかくなので本書の主張と私の本心とを書き比べてみる。


良い人をやめる 編

部下とは迷いなく距離を取れ!

本当は仲良くやりたい。ってか飲みに行きたい。

辞めさせないために部下に合わせる必要は、全くない!

ぜんぜん合わせにいっちゃう。目標や要求なんて、どんどん下げちゃう。

人は常に言行一致してるわけではない。いちいち間に受けるな!

全部鵜呑みにして、真剣に聴き入って一緒に悩んじゃうよね。

締切を必ず設定し、報告を待て!

「時間あるときにやっておいてください」と言っちゃうだろう。

あと、「あの件ってどうなってます?」って聞きに行っちゃう。

言い訳はスルーし、次のアクションを引き出せ!

「はい。それで、次はどうしますか?」なんて言えないよ。

うんうん、なるほど、それは仕方なかったですね。ってなる。

言い訳をする余地を無くせ!

詰めたら可哀想だし、ロジハラとしてエスカレーションされないか怖いよ。

人を人と思って組織運営すると、人のためにならない!

人と人だと思って接しないと、先に自分の心が死にそうだ。

成果にフォーカスする 編

成果があがるからモチベーションが出る。逆はない!

逆はないのか。てっきり、ニワトリが先だと思ってた。

狩りにおいては肉が先にあり、仲間意識は後からついてくる!

チムビルがんばって、仲間意識あげるぞーっ!って思ってた。

プロセスへの介入はやめ、結果だけを管理しろ!

過程がしっかりしてるから結果が出るんだと思ってた。

仕事を限りなく「スポーツ」に近づけろ!

エンジニア組織の場合、目標を達成するための手法ってそこまで単純化できなくないか。

「頑張る理由」を用意するな!

「今月乗り切ったら打ち上げだ!がんばろう!」って言っちゃうわ。

プレーヤーをやめる 編

リーダーは先頭の鳥になるな!

本当は自分がトッププレーヤーでいたい気持ちがある。

プレイングマネージャーでも、プレーヤーとしての成果が低い人の方が高い評価を得られる!

本当は自分がトッププレーヤーでいたい気持ちが、全っ然ある。


……私は良きマネージャーにはなれないのかもしれない。まぁ、その時はその時さ。

※ 上記は文脈を持たないただの切り取りであり、ちゃんと読むともっと的を得たことが書いてある至って真面目なビジネス書だ、ということは申し添えておく。